初めての剪定(3)

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初めての剪定の続き。

おおよそ、剪定といったものは今までやったことがない。
剪定という言葉から真っ先にイメージが湧くのは盆栽の剪定。

しかし、盆栽の剪定はどちらかというと樹姿の造形といった印象をいだいていた。

ところが、りんごの樹の剪定は、どの枝にもよく陽が当たるように、
さらには、どの枝にも防除の際に、良く薬液が届くように、
加えて、作業をするときに作業がしやすいように、
この3つを具現化するために行う作業が剪定ということだった。

そして、より高度なテクニックとして、剪定によって、
りんごの味も決まってくるし(8割は剪定で決まるという人もいます)、
収量も決まってくる。

つまり、ポっとやってきて、始めたばかりのねこなんざには、
すぐには出来るはずのものではないのでした。

しかし、だからといって、剪定は実践していかなければ、絶対に上達しない。
だから、最初はかなりまちがったことをしでかしてしまうかもしれないが、
とにかく、今年よりは来年、来年よりはその次の年、と一年ごとに向上していくしか
ない。りんご農家を何年できるか分からないけど、残り頑張って40年やったとしても、
40回しか、検証の機会はないわけです。

で、なぜ、枝の途中でプツンと切ってはいけないのか?

もちろんそのように切ることもあるのだけれど、りんごの樹を力任せに
押させつけようとしても、余計反発して樹形が逆に崩れてしまったり、
りんごの実も良果がならなくなったりといった弊害が出てきてしまうということ
でした。

りんごの持っているエネルギーをうまく発散しつつ、次世代のために良果をつけようと
りんごの樹に、その気にさせる。それを実現していくのが剪定だそうです。

いま、にゃんこ父はと~よは~ぶに移住して、新規就農6年目です。6シーズン剪定を
行ってきましたが、まだまだ、難しいです。

次回は、もうちょっと具体的にりんごの樹のエネルギーについて説明トライしてみたいと
思ってます。